前下がりショートボブとはどんな髪型?
前下がりボブとは、顔を横から見た時に前方に行くほど髪が長く、バックに行くほど短くなり、毛先が斜めのラインを描くボブスタイルです。
元々前下がりボブは、ストレートのスタイルにレイヤーを入れることで、かっちりしたイメージのボブに柔らかさと軽さを取り入れたものです。直線に近い髪のラインが魅力の髪型なので、ストレートヘアをベースにしてキレイに見せるスタイルが多く見られます。
毛先ラインの角度にもよりますが、えり足付近の髪が短めになるのも特徴です。
◆前下がりショートボブの特徴
1.見た目の印象
普通のボブが女の子らしく可愛らしい雰囲気なのに対し、前下がりボブはクールで大人びた、成熟した大人の女性という印象を与えます。また、きれいに切りそろえられた毛先のラインがシャープな印象も与えます。
前下がりボブをショートにすることで、ショートボブの可愛らしさと、前下がりボブの大人らしさの両方を表現することができます。
可愛らしさを強調したいなら、スタイリング剤や軽めのパーマで髪をふんわりさせたり、レイヤーを多めに入れて髪のシルエットを丸めにすると効果的です。毛先を内巻きにするのもかわいいですよ。
ボブは髪が顔を包み込むため小顔効果がありますが、前下がりショートボブはより小顔効果を大きくすることができます。髪の斜めのラインでフェイスラインを隠せば顎のラインをシャープに見せてくれます。
2.髪の長さ、髪質、顔型、年代など
髪の長さは、顔立ちや全体の雰囲気・バランスなどを総合的に判断して決めます。
髪の長さ、ラインの角度、バランスによって雰囲気が変わります。シャープな印象にしたいならえり足の長さを短くして前下りのラインの角度を急にします。柔らかい雰囲気にするなら前下りのラインの角度を緩やかにしましょう。
髪質については、毛先の直線のラインをキレイにしやすいストレートヘアが向いています。
多少のクセ毛でも問題ありません。毛先を内巻きにしたりヘアアイロンで補助しましょう。
クセの強さ、髪の硬さが極端な髪には向きません。髪量多い場合は髪をすいたりレイヤーを入れるなどしてボリュームを減らしましょう。逆に少ない場合はエクステを利用するのも手です。
前下がりショートボブはボブの小顔効果もあって、丸顔、面長、ベース型など、どんな顔型にも合わせやすいスタイルです。特にベース型の顔に合うと言われています。丸顔の方は丸さが更に強調されますので、それが嫌な時は顔や顎のラインが隠れるようにカットしましょう。
前下がりショートボブは大人っぽいスタイルで、着物や浴衣といった和装スタイルにもよく似合います。20代から40代、50代までどんな年代の女性にも合うため、幅広い年代に人気があります。
3.ヘアカット、セット・スタイリングについて
基本的なカット法は、前を長めに、後ろを短めにする斜めのラインのカットですが、後ろの毛先を内巻きにすることで、カット無しでもかわいい前下がりショートボブ風のヘアスタイルにできます。ラインをきれいにしたり、前下がりのグラデーションボブなど繊細なスタイルは、腕の良い美容師さんにカットしてもらいましょう。
首元からアゴ先へのラインをきれいに見せるため、前髪は頬骨より長めに残しておきましょう。
セット・スタイリングにおいては、いかにキレイなラインを維持するかがポイントです。
髪に癖の出やすい方は、ヘアアイロンを利用したり、ソフトタイプのワックスを使いましょう。付け過ぎはNGです。部分的にストレートパーマや縮毛矯正をかけるのも効果的です。
カーラーを使って内巻きのショートボブにしても良いでしょう。
◆様々なヘアアレンジ
1.内巻きの前下がりショートボブ
髪を濡らした後にタオルドライし、毛先を内巻きになるように軽くブロー。上手くいかない時はスタイリング剤やソフトワックスを軽く塗ってからブローしたり、カーラーを利用しましょう。
2.前下がりショートボブふんわりアレンジ
頭全体にふんわりと丸みを持たせると可愛らしい印象になります。ワックスを手のひらに取って両手でこすり合わせ良く伸ばしてから髪の根元に付けてボリュームアップさせます。つけすぎるとワックスの重みで逆にスタイルが崩れてしまいます。ワックスだけではふんわりしない時は仕上げにハードスプレーを使いましょう。
毎回スタイリングするのが面倒なら、ボディーパーマやエアウェーブなどのふんわり系パーマをかけましょう。
髪にレイヤーを入れることでも軽さと柔らかさをプラスすることができます。
3.毛束感を強調したタイトアレンジ
ソフトタイプのワックスを毛束にすりこんで前下がりボブをタイトに見せることができます。
4.アシンメトリースタイル
左右の長さを非対称にしたアシンメトリースタイルは個性的なアレンジです。全体のバランスは保ちつつ、髪が一番長い前面の長さを若干変えるなど、一見しただけでは分からないような自然なアシメが効果的です。
5.前髪アレンジ
前髪を直線的に切りそろえた「ぱっつん」にしたり、真ん中で分けるセンターパートにしたり、左右で長さを変える前髪アシメにすることで雰囲気を変えましょう。前髪をカットする幅を広くすると顔が横長に見え、狭くすると幅狭に見えます。顔型の調整にも有効です。
6.その他
シャギーを入れたスタイル
インターネット上のヘアカタログサイトでは、様々なアレンジスタイルが画像付きで紹介されているので、好みのスタイルを探してみましょう。基本的なスタイリング法などが掲載されていることもあるので参考になります。