自宅で自分でパーマをかける方法

自分で手軽にパーマ風のヘアスタイルにしてみよう
専門店で本格的なパーマをかけた経験がない人の中には、本当におしゃれなスタイルになるのか、おばちゃんパーマみたいになってしまわないか、髪が痛んでしまうのでは?など、様々な疑問や心配事を持つ人も多いでしょう。
そんな時は、まずは自分で自宅でできるパーマ風のヘアアレンジに挑戦してみてはいかがでしょうか。
※女性向けの方法はこちら。
<目 次>
【関連項目】
1.セルフパーマの長所と短所
ここで紹介しているセルフパーマとは、パーマ液は使わず、基本的にドライヤーによるブローや整髪料によって、その日限り、一時的に髪にクセをつける方法です。
そのため、仕上がりやパーマの持ちはパーマ液を使った本格的なパーマには劣りますが、ほとんどお金がかからず、髪を痛めることなく、すぐに元の髪に戻せるため、手軽に、気軽に、始めての人でも安心して行えます。
長所(メリット)
- お金がほとんどかからない
必要なものは整髪料くらい。やり方によってはヘアアイロンも必要 - 髪が痛まない
ヘアアイロンを使う場合は痛みます - すぐに元の髪に戻せる
失敗しても大丈夫!! - 毎日色々なスタイルを楽しむこともできる
短所(デメリット)
- パーマの持ちがよくない・手間がかかる
通常のパーマなら一度施術すれば数ヶ月〜半年は持ちますが、セルフパーマは持っても一日程度で、洗髪すれば元の髪に戻ります。
また、通常のパーマは髪に強いクセがつくため、セットやスタイリングはほとんど必要ありませんが、セルフパーマは毎朝一からセット・スタイリングする必要があります。でも慣れれば数分以内でできるようになります。 - 仕上がりが安定せず、キレイなクセはつきにくい
髪質にもよりますが、通常のパーマに比べるとウェーブやカールのかかり具合は弱く、仕上がりは劣ります。プロではなく素人が行うため、キレイな仕上がりにできるかどうかは本人の技術・経験に強く依存します。慣れないうちはうまくいかないことも多いでしょう。
ドライヤーと整髪料を使った基本的なセルフパーマなら、慣れれば一般的な朝のセット・スタイリングと同じ感覚で、短時間でパパッとできるようになります。実際、そうやって毎朝パーマ風にスタイリングを行う人も多いです。
最初のうちはなかなか上手くいかなくて苦労することも多いですが、続けるうちにコツや自分の髪に合った方法が分かってきて、キレイに仕上げられるようになります。
「本格的なパーマじゃなくてもパーマ風のスタイルになれば良い」、「お金をかけずにパーマ風にしたい」、「パーマ未経験のため、どんなふうになるのか試してみたい」といった人は是非挑戦してみてください。
2.セルフパーマの基本的なスタイリング法
ドライヤーと整髪料を使った基本的なやり方を紹介します。
強めのクセはつけにくいですが、ルーズな感じや、ふわふわとしたエアリー感のある自然な仕上がりを出すのに向いています。
水分量やブローの仕方によって仕上がりが変わり、様々なアレンジが可能です。色々試してみて自分に合ったスタイルを見つけましょう。
2-1.髪を十分に濡らす
クセが付きやすい状態にするには、髪に水を十分に浸透させる必要があります。
スプレーなどで髪の表面を軽く濡らしただけでは強いクセはつきません。シャワーなどを使って、根本までしっかりと濡らしましょう。
濡らしただけではうまくスタイリングできない場合は、直前にシャンプーやトリートメントも行いましょう。シャンプーによって髪の脂分が落ちて軽くなり、トリートメントによって髪の痛みが補修されてツヤとコシが出るため、スタイリングしやすくなります。
2-2.タオルで余分な水分を拭き取る(タオルドライ)
髪に水分が多く残っているとドライヤーで乾きにくいほか、水分が多い状態で乾かすと髪のダメージが大きくなります。触った時に髪が重く感じず、髪から水が滴り落ちない程度にしましょう。
また、タオルでゴシゴシと髪をこすると髪が痛みますので、タオルを髪に押し付けて水分を吸わせるようにするのがポイントです。
2-3.髪にクセをつける
つけたいクセの形状を維持した状態でドライヤーの温風をあてて乾かします。
濡れた髪が乾く時に髪のタンパク質が結合することで、髪の形状がある程度固まります(クセがつきます)。
- カールやウェーブを作る
髪を指で軽くつまんだりひねった状態で乾燥させます。大きめのカールやウェーブなら、カーラーやロールブラシに髪を巻き付けた状態で乾かします。針金のような細いものや、割り箸を束ねたものなど、巻きつける物の太さや巻きつけの強さによって仕上がりが変わります。
→ゆるいウェーブ程度なら、ドライヤーで乾かす際に手ぐしなどでとかしながら形を作ることもできます
→ふんわりとボリューム感を出したいときは、髪の根元をしっかり立たせた状態で髪全体を(特に根本を)しっかり乾かしましょう。
ポイント
- 髪は完全に乾かさず、少し水分が残した状態にしましょう。
手ぐしをした時に少し湿気を感じる程度にします。やや水分が残った状態のほうが整髪料が髪に浸透しやすくキープ力が増します。 - 整髪料を使わない場合、または使わない箇所については、髪が十分に乾いた後、温まった髪に冷風をあてて冷やしましょう。そうすることでクセのキープ力が強まります。
- ドライヤーは髪から20cm〜離して温風をあてましょう。
髪に近すぎると高温になって髪へのダメージが大きくなるほか、髪が完全に乾いてしまいがちです。
2-4.整髪料で仕上げる
ドライヤーブローを終えた時点である程度スタイルが出来上がっているのが理想です。
この時点でもそれなりにスタイルはキープされていますが、1日持たせるには整髪料の使用は必須です。
スタイルをそのままキープする場合
ブロー時に既に自分の希望するスタイルが出来上がっている場合は、スタイルを崩さないよう、スプレー式の整髪料を使います。キープ力の強いハードスプレーがオススメです。
スプレー式でも付けすぎると髪が重くなってスタイルが崩れてしまうため、使いすぎには注意しましょう。
スタイルを作り込む場合
ブローを終えた時点では十分にクセがついていない場合は、できたスタイルをベースに、更にムースやワックスなどを使ってスタイルを作り込んでいきます。
<例:髪全体にウェーブをつける>
整髪料を指と指の間にもしっかりと、両手のひら全体にまんべんなくつけます。
髪の内側から手を入れて、整髪料がまんべんなく付着するように髪をつかみ、くしゅくしゅにします。できるだけくしゃくしゃにして、最後に全体のバランスを整えるとうまくいきやすいです。
整髪料の量は髪量や髪質に応じて変えてください。つけすぎてベタベタにならないよう、最初は少しずつ付けましょう。ムースでうまくいかない人は、ワックスなどのよりキープ力の強いものを試してください。
毛先に動きを出したい時は、ワックスなどを付けた指先でつまみながらドライヤーをあてるとラフさが演出できます。
整髪剤でスタイリングしている最中に、残った水分もちょうど良い感じで乾きます。
髪型をより強くしっかりとキープさせたいなら、ブロー時に水分をある程度多めに残しておき、整髪料でスタイリングをした後、指などで形を維持したまま弱めの温風をあてて乾かす方法が有効です。
- 初めに髪をしっかり濡らす
- ドライヤーで乾かしながらある程度クセを付ける
- 髪にやや水分が残った状態で整髪料を使い形を仕上げる
3.その他の方法
3-1.ストレートヘア向けの簡易バージョン
クセの少ないストレートヘアの人なら、髪を濡らすことなく、ドライヤーとハード系ワックスのみの簡単な方法もあります。
- トップをふんわりクセづけする
トップの毛を後ろから軽くにぎり、温まったと感じるまでドライヤーの弱風をあてる。ドライヤーの熱でトップにふんわりとしたクセがつく。 - 毛先をつまみ、動きを出す
ハード系のマットワックスを手に取り、バランスを見ながらサイドの毛先を軽くつまみ、動きを出す。余ったワックスはトップの毛につけてスタイルキープ。
毛束感をつくることで立体感が出て、軽快な印象になります。
3-2.ワックスやヘアアイロンを使った方法
セルフパーマの基本的なスタイリング法は既に解説しました。
これをベースにして色々試してみて、自分に合ったスタイルを見つけていくのですが、一から手探りで探すのはなかなか大変です。
そんな時は「YouTube」などの動画投稿サイトを利用しましょう。
独自の様々なスタイリング法が投稿されていて、具体的なやり方を目で見て順を追って確認できるため、とてもわかりやすいです。
【YouTubeリンク】