ホットパーマ(形状記憶パーマ)とは
髪に熱を伝えることで形状を記憶させ、ウェーブやカールをかけるパーマをホットパーマ、または形状記憶パーマと呼びます。
コールドパーマが「第一のパーマ」と呼ばれるのに対し、ホットパーマは「第二のパーマ」とも呼ばれます。
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ホットパーマではパーマ液を髪に浸透させた後、ロッドに流す電熱やヘアアイロンの熱によって髪を乾燥させます。この時にクセをつけます。熱が加わった髪はその状態を記憶し、乾いた時に熱した時の状態に戻ろうとします。この形状記憶の性質を利用したものがホットパーマ(形状記憶パーマ)です。形状記憶パーマでは概ね70℃以上の熱で施術します。
熱によって髪が形状を記憶する原理は、パーマ液と同じく髪のタンパク質の構造変化と関連があるようなのですが、専門的な内容なのでここでは省略します。
ちなみに、同じく熱を利用するパーマに加湿式パーマ(ウォームパーマ)があります。こちらはホットパーマよりも低めの熱を加えて施術します。ホットパーマほどパーマのかかりは強くありませんが、反面、髪へのダメージも抑えられます。
1.ホットパーマの種類
デジタルパーマ
ホットパーマに分類されるものには、デジタルパーマ、アイロンパーマ(コテパーマ)、アイパー、アイロンストレートパーマ、縮毛矯正などがあります。これらは、熱を伝える方法、使う道具・機器、つけるクセの形状などが異なります。
- デジタルパーマ:髪に巻きつけたロッドから熱を伝えます
- アイロンパーマ:丸型アイロンや多角形アイロンで熱を伝えます
- アイパー:平型アイロン(平ゴテ)で熱を伝えます
- 縮毛矯正:ヘアアイロンで熱を伝え、直毛状態を記憶させます
2.ホットパーマのやり方・手順
おおまかな施術手順を示します。
- 整髪(カットやシャンプー)
- 髪にパーマ液1剤(還元剤)を塗布。しばらく放置。
- 1剤を洗い流し髪を乾かす
- アイロン等で髪に熱を加えながら、ウェーブ、カール、直毛などのクセをつける
- 髪にパーマ液2剤(酸化剤)塗布。しばらく放置。
- 2剤を洗い流しロッドを取り外す
- トリートメントとスタイリング
パーマの種類によっては若干やり方が変わります。
3.ホットパーマの特徴
◆長所
- クセの強い髪にもかかりやすく、パーマの持ちが良い
- ウェーブやカールが強くしっかりかかる。特に強いカール感を出すのに向いている
- コールドパーマに比べて髪の痛みが少ない
- 形状記憶力が強く、再現性が高い
→髪のお手入れ、セット・スタイリングがしやすい。髪を濡らして乾かすだけで元に戻る
◆短所
- 髪の根元にパーマをあてにくく、毛先が傷みやすい
- 一度かけた後はデザインを変えることが難しい
- 「ゆるやか」「ふわふわ」「柔らか」といった質感は出しにくい
- パーマをかけるのに時間がかかる
◆その他の特徴
- 髪が乾くとウェーブやカールが強く表れ、逆に水に濡れるとストレートになる
- 硬めの質感・手ざわりで弾力性がある
- 大きなカールが作れる
※他のパーマとの違いについては「パーマの分類と特徴比較」をご覧ください。
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