ピンパーマはどんなヘアスタイル?
ピンパーマとは、適度な毛束をペーパーで包み、ロッドよりも細い"ピンや指"にくるくると髪を巻きつけ、根元にピンで止めた状態でかけるパーマです。
ロッドを使うパーマに比べて緩めのウェーブやカールがかかり、髪の流れが一定にならず、無造作感、くせ毛感のあるナチュラルテイストな仕上がりになります。
1.巻き方によって様々なアレンジが可能。ショートヘアでもOK
髪の根元から巻いたり、毛先だけ巻いたり、髪を立たせたり、寝かせたりと、巻き方によって手軽に様々なアレンジができるのが特徴です。また、ショートヘアや短髪でもかけられるパーマで、細いピンを使用すれば2〜3cmというベリーショートでもかけることができます。
ピンパーマは髪に部分的な動きを出すのに最適で、主にショートの男性の無造作ヘアや、ミディアム〜ロングヘアの毛先に動きを出したい時などに利用されます。
ピンパーマ自体に巻き方の種類が多いのでスタイルによって使い分けます。
◆ピンパーマを基礎としたパーマアレンジ
ピンパーマの技法は他のパーマアレンジの土台にもなります。ピンパーマの毛束に更にひねりを加えたツイストパーマ、更にロッドに巻くツイストスパイラルパーマ、コイルパーマ、針金に巻く針金パーマ、針金パーマの毛束をほぐしたり編みこむことでアフロヘアやドレッドヘアに発展させることができます。
2.ピンパーマのやり方・手順
おおまかなやり方・施術手順を示します。
- 整髪(カットやシャンプー)
- ピンや指で髪を巻いて固定
- 髪にパーマ液1剤(還元剤)を塗布
- 10分前後放置(加温することも)
- ピンパーマのかかり具合をチェック
- 1剤を洗い流す
- 髪にパーマ液2剤(酸化剤)塗布
- 放置
- 2剤を洗い流しロッドを取り外す
- トリートメントとスタイリング
◆自宅で自分でかけられる?
自分でピンパーマをかけるのはとても難しいです。ピンを使って髪を固定する工程がとても難しく手間がかかります。やってできないことはありませんが、イメージどおりの仕上がりにするのは至難の技でしょう。
市販の安いパーマ剤は美容室のものより質が劣ります。パーマのかかり具合や持ちが良くないことも覚えておきましょう。
3.ピンパーマの特徴 まとめ
【髪の質感、仕上がりのイメージ】
軽めの緩いウェーブやカールがかかります。仕上がりは無造作感のあるくせ毛風になり、自然な感じを演出したい方におすすめです。
【向いている髪質、髪の長さ】
ピンが巻ける長さがあれば良いので、短めの髪、ショートヘアでもかけられます。一般のパーマと同じ施術工程なので髪の痛み等もいっしょです。痛みの酷い髪にはかけられません(かけても髪がブチブチと切れてしまいます)。
基本的にどんな髪質でもかけられますが、極端に硬い髪やクセの強い髪では思うような仕上がりにならないことも。
【髪の痛み・ダメージ】
一般のパーマと同様にそれなりに髪は痛みます。痛みの酷い髪にかけるのはおすすめできませんし、美容院でも断られるケースが多いです。毎日のお手入れやトリートメントは欠かさないようにしましょう。
【パーマの持ち】
一般のパーマと同じです。髪のくせの強さや美容師の技術、使用する薬剤の種類などでまちまちです。くせの強い髪なら1ヶ月持たないこともありますし、しっかりパーマがあたって毎日適切なケアを行なっていれば3ヶ月前後は持ちます。
【施術時間と料金】
ピンパーマをかけるのにかかる時間は概ね1.5〜2時間程度です。値段は普通のパーマと同じか2〜3千円高いケースが多く、相場は5千円〜1万円位です。髪の長さによって違うサロンもあります。
【その他、注意点など】
美容室やサロンを選ぶ時は、値段よりもお店の評判や美容師の技術を重視しましょう。安いから良くないとは限りません。パーマの経験豊富な知人や口コミからの情報を参考にしましょう。