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デジタルパーマの施術手順

デジタルパーマのかけ方・やり方について、順を追って具体的に解説します。

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1.毛髪診断

髪の状況を確認する

初めに、髪の太さ、硬さ、クセの強さなどの「髪質」と髪の痛み具合を把握します。
これらの程度に応じてデジタルパーマ施術時の温度、湿度、使用する薬剤などを決めます。ここが美容師の経験と技術の見せ所です。この過程を軽視したり判断を誤ったりすると、デジタルパーマの良さを引き出せず、仕上がりが悪くなります。


2.整髪と前処理

シャンプー後、必要に応じて髪をカットします。髪の痛み具合によってはトリートメントなどの前処理も行います。

3.パーマ液1剤(還元剤)を髪に塗布

パーマ剤(還元剤)の作用によって毛髪内のタンパク質構造の一部を切断し、髪にウェーブやカールなどの人工的なクセをつけられる状態にします。

4.ワインディング

デジタルパーマのワインディング

電熱で加熱できる専用ロッドに髪を巻きつけます(ワインディング作業)。希望するウェーブやカールの形状に応じて巻く数・位置・方向・強さを調節します。準備ができたらロッドと元のマシンをコードでつなぎます。


5.加温と加湿

専用のマシンで温度を設定し、ロッドを加熱して髪に熱を伝えます。熱によって髪に形状記憶力を与えます。
この過程で、加温によってパーマ効果の高まる特殊なパーマ剤を使ったり、スチーマーの蒸気(超微粒子)を髪の内部に浸透させたり、エアウェーブの温風も併用したりすることで、より髪の痛みを軽減したり、仕上がりの髪の質感を変えることができます。

6.状態チェック

パーマのかかり具合をチェック後、パーマ液1剤(還元剤)洗い流す

7.パーマ液2剤(酸化剤)塗布し、放置

2剤を髪に塗付することで毛髪内の切断されたタンパク質構造をつなぎ合わせ、髪を元の状態に戻します。更に1剤によってアルカリ性に傾いた髪に酸素を与えて酸性に戻し、痛みを一部補修します。

8.スタイリング

2剤を洗い流してロッドを取り外します。
最後にトリートメントとスタイリングをして施術完了。



全行程の所要時間はおよそ2.5〜3時間です。
デジタルパーマは一般のパーマに比べて時間がかかりますので、時間に余裕のある体調の良い時を選びましょう。

最も重要なのは「1」と「5」の工程です。ここの処置によって仕上がりが決まると言って良いでしょう。適切な処置が行われないと、パーマのかかりが悪かったり、逆にかかりすぎてしまったり、髪がとても傷んだりといったトラブルが起こります。
デジタルパーマがうまくいかない場合、髪質に問題があるというよりも、これらの過程における美容師の判断ミスや経験不足が原因であることが殆どです。

デジタルパーマは多機能である反面、その性能を十分に発揮するためには毛髪診断、薬剤選定、温度・湿度設定といったポイントをしっかり抑える必要があり、美容師にも高い技術と経験が必要とされます。
確かな技術のあるお店を選びましょう。

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