薄毛・ハゲの種類と向いている髪型
薄毛の種類と似合うヘアスタイル
１．薄毛の種類と特徴
薄毛には額の生え際から後退していくタイプ、M字型に薄くなるタイプ、トップの頭頂部や後頭部が部分的に薄くなるタイプなどがあります。
髪型を選ぶ際のポイントとして共通するのは、薄い部分を隠すのではなく、さらけ出しつつも目立たなくすることです。
| 種類 | M字 | 前髪と生え際 |
|---|---|---|
| 外観 | ||
| 特徴 | 額の中央部はそのままに、左右が丸く切り込むように薄くなるそり込みタイプ。M字ハゲとも呼ばれる。 他のタイプに比べると見栄えは良い方で、比較的色々な髪型にも対応できる型。 | 額の生え際から頭頂部に向かって薄くなるタイプ。 周囲の髪で薄い部分をフォローしようとしても違和感のあるスタイルになるため、短めのボウズや、頭頂部の髪を利用したソフトモヒカンなどがおすすめ。 |
| おすすめスタイル | ・短髪・ボウズ・スキンヘッド ・ソフトモヒカン ・ショートレイヤー | ・短髪・ボウズ・スキンヘッド ・ソフトモヒカン |
| 種類 | 頭頂部〜後頭部 | 広範囲 |
|---|---|---|
| 外観 | ||
| 特徴 | 頭頂部が丸く円形に薄くなるタイプ。同時に前髪・生え際も薄くなることも。完全に禿げていなければ、髪全体を短くカットしてしまうと目立たない。 また、このタイプの薄毛には「ミノキシジル」成分を含む育毛剤が効果的。現在のところ顕著な育毛効果が科学的に証明されているのはミノキシジルのみで、抜け毛を抑制する「フィナステリド」との併用がオススメ。 ※ミノキシジルはM字など生え際から進行する薄毛には殆ど効果がないので注意。 | 生え際から進んだ薄毛が広範囲に及んだタイプ。 髪の残っている側頭部や後頭部を長く伸ばす人が見られるが、絶対に短くカットしてしまったほうがスッキリと見栄えが良くなる。 |
| おすすめスタイル | ・短髪・ボウズ・スキンヘッド | ・短髪・ボウズ・スキンヘッド |
２．薄毛向きの髪型
2-1．短髪（スポーツ刈り、坊主頭、スキンヘッド）
ショートヘアよりも短い、数ミリ〜１、２センチの長さのベリーショートやボウズ系のスタイルです。
ロングヘアと違って髪全体が短く、分け目もないため、薄毛が目立ちません。また、髪が短いので薄毛の人にありがちなコシのないベタッと柔らかい髪、くせ毛に悩まされる心配もほぼありません。
スキンヘッドや極端に短い短髪の場合、ほとんど髪が残らないため頭の形がはっきりと表れます。頭の形が良い人以外は、髪の長さによって頭の形を調整できる、ある程度長さのある短髪にしておきましょう。
ポイント
短髪にする場合、単純に髪全体をバリカンで同じ長さでカットすれば良いという単純なものではありません。
髪が長く伸びた状態に比べれば薄毛はずっと目立たなくなりますが、薄毛の範囲が広かったり、まばらだったりすると、髪の密度が濃い箇所がはっきりと分かってしまいます（スキンヘッドは別です）。
薄毛をより目立たなくするためには、薄い部分をやや長めに、濃い部分をやや短めにカットするのがポイントです。そうすることで髪の総量が均等になり、境目がより自然に、髪全体のバランスがよくなります。
また、頭の形がよくない場合、きれいな丸型にするには形に合わせて部分的にカットする長さを調整しなければなりません。自分で行うセルフカットではキレイなシルエットにするのが難しいケースも多いです。
きれいなボウズに仕上げるには、場合によってはグラデーションカットなどの技法が必要になるなど、高度な技術・経験が必要なこともあります。自信がない方は、理容室や美容室でプロにカットしてもらいましょう。その際も、「薄い部分が目立たないようにカットしてください」、「オシャレなボウズにしてください」といったふうに念押ししておくとよいでしょう。
【参考】
2-2．ソフトモヒカン
頭頂部から後頭部の髪が薄くないならソフトモヒカンもオススメです。
単純な短髪よりも長さのある髪型で、ある程度スタイルの変化を楽しめるオシャレなヘアスタイルです。
その分カットも難しく、スタイリングにも手間がかかります。
特に薄毛の場合、かっこ良くキレイなモヒカンスタイルにするのに通常のソフトモヒカンよりも高い技術が必要なので、やはり腕の良い美容師さんにお願いするのが無難です。
中央のモヒカン部分の髪量が一定程度残っていることが前提ですが、「いきなり坊主にするのには抵抗がある」、「できるだけオシャレな髪型にしたい」といったにオススメのスタイルです。
３．ショートレイヤー
どうしても長めの髪にしたい方にはショートレイヤーがオススメです。
髪に段差をつけるレイヤーカットを施し、耳にかかるくらいの長さで、前髪を垂らしたスタイルです。一般的なショートヘアにレイヤーを入れたものです。
前髪を垂らすスタイルなので、綺麗に作るためには前面にある程度の髪量が必要です。頭頂部が薄くなく、全体的にあまり薄毛が進行していない人向けです。
ちなみにショートレイヤーというのは正式なヘアスタイル名ではありませんので、美容室で頼む時はカタログ写真などを持参して希望を伝えるとよいでしょう。
ポイント
頭頂部やこめかみの上あたりの髪をワックスなどで額周辺に集め、サイドはやや短めにすると全体的なバランスが取れます。
前髪の流れを作るのにワックスは必須です。手のひらと指の間に薄くよく伸ばした後、 周囲の髪を額に集めるように、手ぐしを通すようにやさしく流れをつけるのがポイントです。
一番のポイントは、自然な感じ、ナチュラルさを演出することです。
前髪が重くベタッとした印象になってはいけません。ふんわりと手ぐしで整えたような感じにします。どうしてもふんわり感が出ないなら、前髪だけボディーパーマをかけるのも手です。毎日のセットの手間も少なくなるため一石二鳥です。